読書

たくさんやることがあるのに、山積したタスクをひとまず横に置いておいて、読書しました。まぁ、そんな大それた本を読んでいるわけではないのですが。

 

まず、おととい買った本とマンガ。

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『これで駄目なら 若い君たちへ』は、twitterでリブロの書店員さんがおすすめしている投稿をみて知った。まず、表紙がいい。ジャケ買いに近いかも。日本には、わたしが知る限り、知識人みたいな人が卒業式に来て講演をする文化があまりないような気がするのだけど、アメリカはこういうことがあるんだね。そう思うと、彼の言葉は一環して、若者を送り出す言葉として、ある種、真の成人式を見送る区長みたいな感じで語られている。「これで駄目ならどうしろと?(こんなに最高なことはない。)」っていう意味なのですが、そういう人生送りたいよなーと思う。いつだって、いまを楽しんで生きて生きたい...。最近、それが若いってことだなと思い始めてきた。わたしは、今後精神的に若くいたい。だから、刹那的な考えをもって生きたい...。話しが逸れたけれど、これはとてもいい本でした。けれど、アメリカのカルチャーというか、アメリカの番組とか著名人とかの固有名詞が結構出てくるのでその意味においてハイコンテキスト。理解はできるけれど、イメージがしづらかったです。

 

君に届け』は、たしか、中学2年か3年のときに1巻が出た。わづかな小遣いしかなかったと思うのだけど、わたしはマンガを買っていた。なんで中学生のときに既にこのマンガがあったかどうかを覚えているかというと、卒業式の際に、教室の黒板に、書いた。「わたしは真田くんが好き。」って。他の女子は、「わたしは風早くん」とか、あーだこーだいいながら書いていたのを結構鮮明に覚えている。あのときから、既に7年1?が経とうとしている。わたしは15歳だったけれど、もう22歳。でも、主人公たちはまだ高校生のまま。こういうのって、フツーのことだけど、生きてる世界がちがうんだな、と思う。なんていうか、パラレルワールド的。いや、マンガの世界なんてそもそもフィクションだし、生きている世界でもないんだけど。ね。

 

 

今日買った本。芥川賞受賞作品。

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とりあえず、今日は異類婚姻譚を読了。不思議な話しだった。わたしは本谷さんの本を読んだのはこれが初めてなので、全てがそうなのかはわからないのですが、2つのものが混じり合うあるいははなれることで話しを書いている感じがすごくしました。つまり、わたしがいればあなたがいて、わたしとあなたがどうなるかについて話しが展開していきます。語られる情景は、とてもリアリティがある。想像がとてもしやすい。だから50年後とか70年後になって、古くさくなったこの本を手に取った未来の人は、イメージがしにくいかもね。ルンバとか出てくるの。笑

夫婦の話しなんだけれど、「夫婦」を題材にした物語は腐るほどあるし、その意味ではありきたりだけれど、わたしは今までにない気持ちにになりました。寝ながら読書していたのですが、本を横に起き、天上を見上げ、聞こえるのはわたしが呼吸している息の音で、その音はいつもよりも大きく感じました。夫婦感みたいなものを、こういう風に語ることができるのか、と、冷静ではないながらに思って。現実と、比現実のバランスがとても良くて。

22歳、学生のわたしが読むのと35歳、主婦が読むのとでは、かなり受け入れ方が違う気がします。だから、そういう人の読書感想文とか読みたい..。

 

 

 

久しく小説を読んでいない気がした。いや、読んでいたが今までも読んだことがある作品で登場人物も頭にあった。新しい小説を手に取ることは正直あまりないことだった。なので、不慣れな文体に接するのは少し怖い。けれど、本谷さんの文章はわかりやすく、あまりにも現実的なので、エッセイを読んでいるようだった。最後がすごくて脱帽した。これが今年の受賞なのか...と思う。火花も読もう...。