近況報告

ここ最近の本

www.amazon.co.jp

上下巻読みました。初めて読んだのは中学3年生くらいのときだった気がする。それから、何度も読み直している。わたしは初めて読む小説に、心底感動するのも好きなのだけれど、大切な1冊を読み返す方が好きみたい。

よく言われることだけれど、村上春樹のこの作品も、こちらの世界とあちらの世界があってその中間をさまようのが主人公。この作品においては、生と死の世界が描かれているのですが、あくまでも死は生のうちに入っているものとして語られてる。こちら側にいる緑、あちら側にいってしまった直子と主人公の関わりがとても鮮明。とても幻想的なのだけれど、とても現実的。村上春樹作品のなかで、わたしも大学生っていうのがあるからかな?とても好き。これを読むと、<人は、孤独でどうしようもない自分を取り巻く様々なことにたいする自分の感情>を扱っていることを再認識して安心するの。どうしたって、人は他人に対して100%の感情なんて教えないじゃない。教えなくていいことだってあるし、教えてところでどうしようもないもん。もちろん、わたしはそれをわかっているんだけれど、些細な感情を知りたくなるときがある。でも、それは難しい。そんなむなしさがあるときに、わたしはこの小説を読みます。

「あ〜がんばろう」と、下巻を閉じて思う。何度救われたことか。この本に出会えてよかった。絶望や悲しみは、いくらいくら、頑張っても忘れることはできない、薄めることしかできない。一生、どこか頭の片隅でそのことは行き続ける。

youtu.be

ちなみに、わたしは映画も好き。ちょっと上品すぎる気もするけれど。わたしはもっと泥臭い想像をしていた。でもきれいなものはいいよね。きれいだもん。映画は、一回しか観ていないけれど。

youtu.be

緑と僕が、小林書店の上で近所の火事の煙を見ながら、ビールを飲んでギターをひきながら歌うシーンがダントツですき。

 

話し変わって、いま読んでいる本はこれ。

www.amazon.co.jp

外山さんの本、きちんと読もうと思って。今がそのタイミングかな〜って思ったので。

読み切ったら、また書きます。